別れの春

 昨日、コメット君の大の仲良しの男の子がお引っ越ししていきました。親子ともども仲良くしてもらっていたので、本当にさびしくなりました。幼稚園児とはいえ、コメット君もかなり打撃を受けています。お見送りしたときも泣いちゃいましたし。いや、でもお母さんも泣きそうなのを我慢してたんですよ。

 泣いているコメット君を別のお友達がなぐさめてくれました。「ほかにもお友達いるやん」「○○君と思い出つくれたんやで」

 親がちゃかしてはいけませんが、「思い出」なんてくさすぎます。幼稚園の卒園式で覚えてきたのでしょうか。この言葉、コメット君もさっそく取り入れて、今日もポツリと「思い出ができた」とつぶやいていました。お引っ越しした友達に手紙を書く時も、「ひっこししても、ずっといつまでもげんきでね」と書こうとしていて(字数が多すぎて「いつまでも」は自然に脱落してしまいました)、なんとなく卒園式を思わせるような言葉を未消化なまま使っていました。5歳の男子の語彙の限界を超えていますが、気持ちはわかります。大好きなお友達だったので、かわいそうです。

 毎日、アホなことして遊んだり、汚い言葉でけんかしたり、もちろん手も出したりして大変でしたが、親の言うことなんかきかない子どもたちで大変でしたが、さみしくなっちゃいます。

 このところ、コメット君はクラス替えで離れてしまう親友がいたり、やはり気の合う近所のお兄ちゃんがお引っ越ししたりで、涙、涙の春です。新学期からはいい出会いがあるといいな。