香り
家の中にいても、風向きで金木犀の香りが漂ってくる。わたしの育った地方には自生していなかったのか、関西に来るまで実物は知らなかった。トイレの芳香剤の香りでしか知らなかった。なので、芳香剤の香りと本物の花が結びついたときは軽いショックだったなぁ。同じ香りだよぉ、と。
ふと前に呼んだ『匂いの帝王』のことを思い出した。
isbn:4152085363
ルカ・トゥリンという、嗅覚がものすごく鋭いうえに、嗅覚の研究をしている生物学者の話。トゥリンは嗅覚振動説を主張していた。その後、嗅覚の仕組みは解明されて決着がついたの? ちょっと検索すると、嗅覚の受容体が発見されたと出てくるけれど。振動説はダメだったということと理解していいのか?
トゥリンという人物がおもしろいこともあって、楽しい本だったなー。正しくはなかったとしても振動説というのもおもしろいんじゃない?と思えた。研究成果が認められないいらだたしさというテーマもあったような気がする。振動説では形勢不利(なんだよね?)なトゥリンだけど、香水レビューでやってける人だから問題なさそう。
ブログを見つけたけど、多忙につき更新ストップだそうだ。
http://lucaturin.typepad.com/perfume_notes/
今は香りを作るお仕事をしているようだ。(コラム執筆もしてる)
『匂いの帝王』には、香料を作る香り産業の話もあった。その世界で活躍中ということか。