癒し

 留守中にたまった新聞を少し片付けていてふと目にとまった日経の夕刊文化(6月4日)。上田紀行さんという人が、自分が「癒し」の元祖だと書いている。そうか、癒しって造語だったのですか。

 個人の癒しと社会を変えていくような大きな癒しとは異なる、と。ふむふむ。

若年の非正規雇用者をはじめ、全世代が「自分は使い捨て」という意識の中で生きている。そうして自身の尊厳を深く傷つけられながら、誰もが「空気を読め」といわれ、自閉した個の中に怒りを閉じ込めている。

 育児してると、毎日、思いっきり個人と向き合っていて、社会への関心が薄れてしまう。でも、昨今の事件を見ると、こういう状況なのかもと思えてきますね。

 記事の結論には「愛、思いやり、慈悲、深い怒り」という言葉が出てきます。状況によっては聞き流してしまいがちな言葉ですが、今のわたしはきちんと受けとめたいと思いました。ちょっとしたことでイライラしてる毎日ですが、心を改めなくてはなりません。

 この記事とは関係なく、心身の健康のためにリンパマッサージを試行中。メタボに突入しそうな体をどうにかせねばという危機感と、マッサージでリフレッシュするのは、自分と家族の幸せへつながるかもという期待感からです。さっきの記事でいう「小さな癒し」のような気がしますが、それはそれでいいのです。