本をなめないで

 最近は、子どもだけで近所の家を行き来して遊ぶことも多くなりました。先日遊びにきてくれたお友達が、安藤光雅の『あいうえおの本』を出して読んでいたのですが、最後になぜか「ん」のページをベロリとなめてくれました。なぜ? どうしてなめたの? 本はなめないでぇぇ。なめるなら雑誌にしてください。

 理由はたぶん、こうです。最初は、「え」のページに絵馬のイラストがあったりして難しいものの名前が出てくる本なので、わたしもそばに控えていたわけです。すると、だんだんそのお友達があまりにいい勢いでページのめくるのが気になりだして、本をボロボロにしてくれるなーとハラハラしてきて、それが伝わったのでしょう。ページが折れることを心配する心の狭さを見透かされた結果のペロリだと思います。やられました。

 コメット君も誰かのおうちにお邪魔したときに、そのお宅のママをハラハラさせてるのでしょうか。